Moai SDK を使ってみる - 実機編

前回の続き。
サンプルを Android の実機で動かしてみる。
この記事で使っている Moai SDK のバージョンは 0.95 Beta。

環境設定

  • Android SDK
    • 今回は Windows で作業するので Windows のものを DL してインストール。これはあちこちで解説されてると思われるので詳細は省略。
    • platform-tools にパスを通しておく。
  • Apache Ant
    • 解凍して適当なところに置いたら環境変数 ANT_HOME を設定して bin ディレクトリに PATH を通す。
  • Cygwin
    • 一応ビルド用の .bat が用意されているんだけど、中身を見ると bash とかでシェルスクリプト起動したりファイルのコピーに rsync 使ってたりして色々なんかアレ。.bat 内のコメントにも Cygwin の単語があったし、多分 Cygwin 前提なんだろうなー。.bat は本当にただの起動用っぽい。
    • 必要そうな(多分 devel とか?)パッケージが入っていればあとは Cygwin のコマンドが使えればいいので bin に PATH が通っていればいい。Cygwin 環境を使う必要はない。

手順

Moai SDK の中にある hosts/ant が Android 向けのものっぽい。公式Wikiには、hosts/eclipse/android-project とか書いてあるのだけど、0.95 Beta では変わっていた。最初このWiki読んでて Eclipse 入れたけどまったく必要なかったという…。
で、hosts/ant/README.txt を読んで作業をすす…めたかったのだけど、ロクなこと書いてないので各種スクリプトを読みつつ勘で作業する。

  1. settings-global.sh はプロジェクトの設定ファイル。プロジェクト名やらソースディレクトリの位置やら書く。デフォルトで適当な samples のうちの1つが指定されている。
  2. settings-local.sh は各々の環境の設定ファイル。Android SDK のインストール先のパスなどの指定があるので指定しておく。
  3. sdk-setup.bat を実行する。host-source/project/libs に Android で使う Moai のバイナリファイル .so がコピーされる。
    • ここまでは1回だけやればOK。以下は実行したい時にやる。
  4. 通常の Android 開発の時と同様にマシンに実機を USB 接続しておく。
  5. run-host.bat を実行する。
  6. build ってディレクトリ作られてそこで色々ビルドされて転送されて実行される。

てわけでこれで動いた。わーい。
しかし run-host.bat はビルドから転送、実行まで全部やっちゃうのね。まあ普段は Windows で確認するだろうからいいんだけど。
あと、実際にプロジェクト作るときは ant ディレクトリごとコピーする感じになるのかねぇ。運用方法がはっきりとはわからん。
ちなみに最新の開発リポジトリを見てみたところ、ant がルートに移動していたり、中のスクリプトの構成も変わっていたりしたので、次のリリース時にはこの記事は役に立たなくなってる可能性大。まあその時まだ Moai いじってたら改めて書く。この最新の構成だとビルドスクリプトを眺めた感じでは make-host.bat で untitled-host ディレクトリが作成されて、これがプロジェクトのディレクトリだから好きな場所へ移動して使えって感じだった。中に run-host.bat が入ってる。


今回はここまで。