去る 2025 年 11 月 2 日、VimConf 2025 Small が開催されました。
当日の様子は YouTube のアーカイブで視聴可能です: VimConf 2025 Small - YouTube
私は今年もスタッフとして関わりました。
Small
今年は Small と銘打っての開催でした。通常の VimConf と比較しての変更点は以下の通りです(記憶ベースなので漏れがあるかも)。
- 国際カンファレンスではなくなった
- 同時通訳なし
- 海外からのキーノートスピーカーの招集なし
- ランチのお弁当の提供なし
- コーヒーの提供なし
- パンフレットの配布なし
- カメラマンをプロの方からボランティアの方に変更
- YouTube によるライブ配信を実施
- 会場での写真撮影を許可
これらの背景には、スポンサー獲得がうまくいかなかったことがあります。
ここからは私見ですが、近年は企業によるカンファレンス等へのスポンサーの判断がかなり厳しくなってきているように感じます。プログラミング言語やフレームワーク等の組織で採用するソフトウェアに比べて Vim のような個人が採用するツールは元々企業からするとスポンサーをする判断が難しいのかもしれません。また、他の大規模なカンファレンスと比べると VimConf は規模が小さいためリーチする人数が少なく、費用対効果が低いと判断されることもあるみたいです。
そんなこんなで資金が十分に集まらない中、なんとか開催を行えないかと模索し、さまざまなコストカットを行った結果、Small という形での開催に至りました。
当日の様子
アキバプラザ
毎年のことですが、私は主に受付を担当していて、たまに交代で登壇の様子を覗いたりしていました。
今年は大きなトラブルもなく、全体を通して平和だったように思います。参加者の皆さんに感謝です。
反省会
参加者獲得の難しさ
一般参加者(チケット購入者)は今年は 144 名でした。昨年の 139 に比べると僅かに増えましたが、定員には届きませんでした。
VimConf 自体の認知度が vim-jp コミュニティの外ではあまり高くないという課題は以前から感じており、今年は新しい試みとして X(旧 Twitter) で広告を出してみました。気付いた方はいたでしょうか?
これは一定の効果があったように思いますが、この施策があった上でこの参加者数であることを考えると、Vim あるいは VimConf への関心は年々下がっているように感じています。
参加者がいなければイベントは開催できないので、これは非常に難しい課題だと感じています。
タスク管理がうまくできていなかった
いつまでに何をしなければいけないのか、誰が何を担当しているのか…。タスクの管理がほとんどできておらず、全員が記憶ベースで動いていたように思います。対応が遅れたり、都度状況確認が必要になっていたりしたように思いました。
マネージャーポジションを引き受けられるメンバーが不在であったのが要因ですが、なんとかして早い段階でタスク管理ツールを導入するなどできていれば違ったかなと思います。
発表スライドへの事前フィードバック不足
発表者の皆さんには事前にスライドを提出してもらい、最低限のチェックを運営で行っています。ただ、もっと踏み込んだフィードバックもできたのではないかと感じています。これは個人的にあまり時間が確保できなかったことが原因です。
来年に向けて
色々ありましたが、今年の VimConf も無事に終了してほっとしています。
来年がどうなるかはまだ現時点ではわかりません。年々開催が難しくなってきているように感じていますが、なんらかの形で開催できるといいなと個人的には思っています。