Vim script テクニックバイブルが発売されました

先週の 8/6(水) に、私も執筆に参加した Vim scriptテクニックバイブル 〜Vim使いの魔法の杖(Amazon) が発売されました。中にはもうすでに購入して読んだ、という方もいると思います。ありがとうございます。
読んだ人ならわかるかと思いますが、この本は入門書です。本書内の読者へのコメントにも書きましたが、応用的な内容や、Vim の全ての機能が紹介されているわけではありません。なので、すでに Vimプラグインをバリバリ書いて公開しているような人には、物足りない内容だったと思います。
これは逆に言えば、初心者に向けて丁寧に書かれているということでもあります。Vim をもっと便利に使いたいけど、Vim script とか触ったことないし…というあなたこそ対象読者です。入口のとっかかりとしてはとても良い本になったんじゃないかと思います。
最後にプラグイン作りに関するアドバイスを1つ。本書をただ漠然と読んでも、さて、次はどうしよう? となることでしょう。プラグインを作るということはすなわち、エディタ環境をカイゼンする、ということです。カイゼンするためには、今の環境で困っている、不便な点を見付けるのが重要になります。不便に敏感になりましょう。同じ操作を繰り返していないか。やりづらいことはないか。既存のプラグイン達を見ていると、様々な不便をカイゼンしてくれます。あなたのアイディア次第で、エディタ環境はもっともっと便利になるはずです。カイゼンしたいけど Vim script わからない、そんな時に本書が役に立てば幸いです。

この本に触れた人が、新しい Vim プラグインを作って公開し、Vim がもっと便利になっていくのを楽しみにしています。