Copy.com を Linux から使う

最近 Copy って言う Dropbox 系のサービスを使い始めた。

Sync, protect, and share your files - A simple cloud solution to manage business and personal storage.

最初からいきなり15GB、招待コードから登録すると +5GB の 20GB から使い始められ、誰かを招待するたびに +5GB ずつもらえるのでかなり太っ腹。ちなみにこの招待キャンペーンはずっとやってるわけではないとの噂*1なので、登録だけでも先にしておくとよいかも。ちなみに私の招待コードはコチラ→ https://copy.com?r=GrQEqs
で、クライアントも Windows / Mac / Linux / Android / iOS とすでに各種揃っているようだったので、今試しに使ってみている感じ。デスクトップクライアントでは当然自動で指定したディレクトリの中身が同期されて、必要なら同期しないディレクトリの指定もできる。削除したファイルの復元も可能。スマホからファイルが直接見れて、アップロードも可能。機能はひと通り揃ってる感じで、今のところ良好である。
Web UI に削除したファイルを戻す機能が見当たらなかったり(デスクトップクライアントにはあった)したけど、細かいところは今後に期待。

で、本題。Dropbox も Linux から使えたけど、この手のサービスで Linux から使えるようになってるのは案外ない*2
なので、今回これを使ってみた。

インストール

クライアントは↓からダウンロードできる。
https://copy.com/install/linux/Copy.tgz

が、URL 変わるかもしれないので、ちゃんと公式ページから辿った方が無難。左上の Install App を押すと、出てくる画面

ここの Linux のリンクから DL する。
.tgz を解凍すると、README と x86/ および x86_64/ ディレクトリが出てくる。中にはそれぞれすでにコンパイル済みのバイナリが入ってる。私の環境は 64bit なので x86_64 の方を使った。
適当にパスを通すなり、直でコマンドを打つなりして使う。

使い方

3 つのコマンドが入っている。

  • CopyAgent
    • X 環境で使う同期用クライアント。タスクトレイとかオーバーレイアイコンとかやってくれるらしい。が、私は使ってないのでよくわからない。
  • CopyConsole
    • X のない環境で使う同期用クライアント。常駐させて使う。お察しの通り、自動で同期してくれる。
  • CopyCmd
    • コマンドラインから直接 API を叩ける。大体の操作は上記2つで行けると思うが、共有リンクを取得したり、消したファイルを復元したりとかできる模様。

私は Copy をサーバマシン上で動かしたかったので、まずは CopyConsole。

CopyConsole -user="thinca+copy@gmail.com" -root="$HOME/share/Copy"

こんな感じで起動すると、初回はパスワードが聞かれる。ちなみに -password="****" で引数から渡すこともできる。が、まあ普通はしないね。
正しく入力すると認証が通って同期が始まる。この場合は $HOME/share/Copy 以下にファイルが降ってくる。そしてもちろん、ここにファイルを置けばアップロードされる。
今回ここでコマンドラインから入力した認証や同期ディレクトリの情報は ~/.copy/ 以下に格納されるので、次回以降は引数なしで起動可能。

CopyConsole

同期が始まると、現在の状態がコマンドライン上に直接表示される(同期中とか、待機中とか)。Enter すると終了する。
ちなみに CopyConsole -help で(そんなオプションねーよと言われつつ)helpが見れるのだけど、そこには -daemon って引数がある。
これみよがしに実行してみると、

CopyConsole -daemon

終了する気配なし…Enter で終了すらしなくなってしまった。同期はできているけど、まだうまく動かない模様。自力でデーモン化してもいいけど、なんかめんどいので、しばらくはtmuxで誤魔化しつつ今後に期待。


CopyCmd の方は私はあまり使ってないのだけど、内部的にモジュールに分かれていて、以下のような感じで使うみたい。

CopyCmd {Module} {subcmd} [...args]

引数なしで実行するとhelpが見れるので、使ってみたい場合は眺めてみるとよさげ。
試しに使ってみたけど、link を取るコマンドでうまく取れなかったり(これは単に私が共有の辺りの機能を理解してないだけ疑惑)、undelete できるファイルのみをリストする方法が見当たらなかったり*3と、若干使い勝手はイマイチな印象。今後の改善に期待。



とまあこんな感じで、各種環境で同期が行えて、機能的には特に困ってない感じ。Dropbox と比べても謙遜ない。何より容量がでかいのが有り難い。あとはサービスが長く続いて Dropbox 並の信頼が得られれば言うことなしです。

*1:未確認情報。人づてに聞いたけど私自身は確認してない…

*2:私が知らんだけかもしれないけど

*3:全部で良ければ、CopyCmd Cloud ls -d / など